仲介手数料と個人売買

2020年09月24日 住宅あれこれ Comments(0)

不動産会社を通した不動産売買には「仲介手数料」がつきものです。

「仲介手数料ってこんなにかかるのね...

そうだ!どうせ親しい相手だし、個人で売買してしまおう!

今回はこういった個人間の売買によって生じる可能性のあるトラブルと、仲介手数料についてお話していきたいと思います。

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そもそも土地や建物を個人同士で売買することってできるの??

実は、「できます!」

個人売買でしたら仲介手数料を払う事もなく、売買をすることができるんです。

しかしこの個人売買、気を付けないといけないことが実は沢山...!

今回は、私たち不動産業者が不動産の売買までにどのような事をしているのかご紹介します。

また不動産会社に払う「仲介手数料」、これは何に対する報酬なのか、についても触れたいと思います。

 

①物件調査

物件の相談が来たらまず、私たちはその物件についてお調べします。

その土地の所有者が誰で、どういった土地、どのくらいの価格が相場か

抵当権の設定がないか、登記はされているか

水道やガスのライフライン、近くの駅や施設、道のアクセス状況

建築をする際に建物が建てられるか、制限はあるのか、どういった制限か...etc

 

書き出すとキリがありません!

物件は1件1件違い、立地や近隣の状況からも制限や条件が変わります。

もし物件調査で虚偽や不備があった場合、賠償請求などを受ける可能性もあるんです...

そのため、個人で調査から販売まで行うのはなかなか難しいと思います。

 

②物件の広告

物件調査が終わると、売主さんと価格の相談をして実際に広告を出します。

新聞に載せたり、オープンハウスをしたり、チラシを作成したり、看板を建てたり。

不動産業者は基本的に成約時に手数料が発生しますので、実はこの段階ではタダ働きなんです...!

ここも個人でされようとなるとなかなかお金と手間がかかってきます。

不動産屋さんは同業者や建築屋さんにツテもありますので、こういった部分も広告においては有利になります。

 

③契約

契約においては重要事項説明書売買契約書を作成します

ここで、お渡ししても不備がないかその土地について徹底的に再度調べます

土地を受け渡した後に、実は思った家を建てられない物件だった...

こんな事が起こったら大変です。

土地や住宅のお引渡しに重要な登記についても司法書士さんを通し手続きをご案内します。

契約は取決めが沢山、銀行とも連携を取り、住宅ローンなど資金のご相談にも乗ります。

 

こうして無事契約が成立すると、お引渡しとなる流れです。

仲介手数料は宅建法で上限が決められてはいますが、決して安くは感じないかと思われます。

しかし、その手数料には物件を安心してお渡しするための手間を省いたり、

お渡しするときに手続きや準備への安心を与えてくれる部分になってくるのかなっと思います。

 

価格は多少違うものの、仲介手数料をどうせ支払うのでしたら、安心して任せられる業者さんにお願いすることをお勧めします。

業者さんによってどこまでするかは会社によって違います。

信頼できる業者さんとしっかり連絡を取り合いながら、質問のある部分はしっかりと質問しましょう!

 

以上、この不動産業界以外から来た新人永田が、実際に不動産契約を見てきて

1件の物件が契約するまでの、することの多さに驚愕した経験も踏まえた情報でした!

 

 

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